骨粗しょう症、大丈夫ですか?

骨祖しょう症 
骨祖しょう症 好発部位 

転倒・骨折を防ぐことが
最大の目的

 
骨粗しょう症のもっとも重大な合併症は骨折です。骨粗しょう症による骨折は、高齢化に伴う骨粗しょう症の患者数の増加とともに増えています。
とくに骨折しやすいのは、椎体、大腿骨近位部、橈骨(とうこつ)、上腕骨です。なかでも大腿骨近位部を骨折すると、その後歩行が困難になり、結果要介護状態になる人もいるため、骨折の予防対策は急務となっています。
 
※当院では食事療法・運動療法の指導に加え、骨粗しょう症薬による予防と治療を行っています。詳しくはご相談ください。

 

 

骨粗しょう症による骨折

骨粗しょう症が進行し、骨がもろくなると骨折しやすくなります。とくに大腿骨近位部骨折では、体を支える働きが奪われますので要介護状態になる原因の1つとなりますが、この骨折の85%は転倒が直接的な原因となって生じています。歳を取り、視力が低下して足腰の筋力も衰えてくるとどうしても転びやすくなってしまうのです。 

 

骨粗しょう症 
骨粗しょう症 転倒

 大腿骨近位部骨折のうち85%は転倒が直接的な原因

骨粗しょう症の治療薬

骨粗しょう症の治療・予防薬は、作用によって次の3種類に分けられます。

 

(1) 腸管からのカルシウムの吸収を促進し、体内のカルシウム量を増やす薬=活性型ビタミンD3製剤 活性型ビタミンD3

 

(2) 骨の形成を促進する薬=活性型ビタミンD3製剤、ビタミンK2製剤、テリパラチド(副甲状腺ホルモン) 活性型ビタミンD3、ビタミンK2

 

(3) 骨吸収を抑制する薬=女性ホルモン製剤(エストロゲン)、ビスフォスフォネート製剤、SERM(塩酸ラロキシフェン)、カルシトニン製剤

今後、ますます高齢化が進むことが予測されています。それに伴い、骨粗しょう症の患者数も増加していくと考えられます。一生涯を健康に送るために、骨粗しょう症とは何かを知り、骨粗しょう症になったとしても骨折しないために適切な治療を受け、骨によい食事や運動を心がけましょう。